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少欲知足(しょうよくちそく)

2015年9月1日

暑い暑い夏も過ぎ去り、もう秋の気配がいたします。

秋分の日を迎える月、春夏秋冬、季節変化の速さに驚かされます。

皆さまの上半期は如何でしたか?

良い事・悪い事・悲しい事・つらい事・・・誰もがいろいろございます、誰もがです。

幸せそうに見えるという言葉も、本当に幸せかどうかは、本人しか解りません。

ただ言えることは、人がなんと言おうと、素直に”今が幸せ”と思うことが大事です。

これを、仏教の教えでは「少欲知足」(しょうよくちそく)と言い、少ない欲で足るを知る。

もっと、もっと、もっといいもの、もっと美味しいもの!

もっと、もっと、もっと・・・

人生の中で、もっと、もっとが無くなれば、みんな幸せになるのかなあ--?!

そんな気がします。

もっと、もっとではなく、これで十分、これで満足、これが幸せ、今が幸せ、

そう思えることが、幸せの原点ですね。

そこで今回は、歌を作ってみました。

 はひふへほの歌です。

  はんぶんでいい ひとなみでいい ふつうでいい

  へいぼんでいい ほどほどでいい

  ビール2杯の 幸せがいい あなたと二人 笑っていたい

今回は1番の歌詞をご紹介いたしました。

誰でも、人のことがよく見えてしまい、いいなあ--、あんなふうになりたいな--、

あんなうちにすみたいなあ--

素敵な指輪だわあ--、いいなあ--、いいなあ--の連発をしていませんか?

あなたが誰かをいいなあ--と思っているならば、誰かがあなたをいいなあ--って思ってくれている

かもしれませんよ。

長渕剛さんの「裸足のまんまで」という歌の一節に「裸足のまんまで立たされても」

「裸足のまんまで笑われても」「裸足のまんまで責められても」「俺は俺を信じてやる」

という歌詞がございます。

どうでしょう、みなさんも自分にちょっぴり自信を持って、出来れば人に言われてするのではなく、

自分で決めて自分でやりたいこと、やってみたいことを我慢せずにやって過ごしてみてはいかがですか。

小さなことから大きなことまで、出来る範囲でやってみましょう。

人生を楽しみましょう!

                                   合掌

カテゴリー:住職便り, 雑記
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