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ご先祖様の里帰り

2016年8月2日

遅い梅雨明けで夏がやってきました。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、
9月の彼岸が明けるまで、暑い夏の季節を過ごすことになります。
もちろん、暑くていやだと言われる方も多いと思います。
でも、暑さが過ぎると日の短い秋が来て、すぐそこに冬の姿が見えてきます。
わかっていても暑い季節に寒い季節のことは中々想像しませんよね。
でも、間違いなく季節は変わっていきます。
そう、季節が変わって暑い夏がやってきたのです。
暑い夏、8月と言えば仏教の世界では「お盆」「お施餓鬼」です。

年に一度ご先祖様が里帰りされるお盆、13日にはご先祖様が迷わずに帰って来られるように
迎え火を炊き、盆提灯を道しるべとして灯します。
16日にはご先祖様をお送りする送り火を焚き(精霊送り)、帰り道を照らします。
精霊送りの行事で有名なのが京都の夏を彩る大文字の送り火です。

お施餓鬼の法要は、仏教には「六道」という六つの世界があると言われています。
「餓鬼・ガキ」「地獄・ジゴク」「畜生・チクショウ」「修羅・シュラ」
「人間・ニンゲン」「天上・テンジョウ」の六つの世界です。
その六道のひとつ「餓鬼道」に堕ちて苦しんでいる仏様までも供養する大きな法要です。
8月は何かとご先祖様や仏さまにお手を合わせるありがたい機会の多い季節です。
お墓のお掃除やお墓参り、お仏壇のお掃除をしてご先祖様をお迎えください。
  
                                      合 掌

8月の座禅会はお盆供養とお施餓鬼法要が続くためお休みさせていただきます。

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