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真実の眼

2015年3月2日

ひと雨ごとに春?めいてまいりました。

梅の花も咲き、桜も蕾を膨らませてまいりました。

寒い寒い冬を越して、今年も見事な花が咲き、

多くの人々の心を癒してくれることでしょう。

さて、今回は、「報道の力」を考えてみたいと思います。

先般、「今でしょ」の林先生報じるテレビ番組で、

体に良いとされるオイルのお話がございました。

脳に良いとされるオイルは「えごま油」、心臓には「オリーブオイル」、

肝臓には「ごま油」と報道されました。

体に良いならばと思い、次の日にスーパーへ。

どこのスーパーへ行っても「えごま油」は売り切れでした。

これには驚きました。

最近、子供が「テレビで言ってた」「本に書いてあった」などという言葉をよく耳にします。

テレビやラジオ、新聞、本など、たくさんの情報化社会の中で、

すべてが正しいと思ってしまうのはいかがでしょうか。

それらをすべて、自分の知識のように信じてしまうことは、とても心配でなりません。

「とうちゃんが言ってた」「かあちゃんが言ってた」、じいちゃんが、ばあちゃんが言ってた。

という言葉をあまり聞かなくなったことが、とてもさみしい気がするのは私だけでしょうか?

家の人の言った言葉は、「家風」です。

お釈迦様は、「真実の眼を開きなさい」とおっしゃいました。

様々な情報は、参考にして頂き、身近な真実、自分の体験。

一番身近な存在である家族、先祖の言葉に耳を傾けていただける心を養ってもらいたいと思います。

カテゴリー:住職便り, 雑記
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