穏やかな春先の陽気がなつかしくなるような
暑さとジメジメした梅雨の季節ですね。
日本列島は、大きな地震や、集中豪雨による災害が繰り返しおきています。
今も、島根や福岡、大分では大変な被害をこうむっています。
そして、一方ではどこかの国のミサイルの恐怖や、野蛮なテロの問題。
国と国との利害関係による意見のくい違いなどで、解決の道筋が見えてきません。
そして、日本の中に目をやると○○学園などの問題で政局が揺れています。
そのほか、小さな問題に目を向けるとキリがありません。
学校や社会での「いじめ」これも大きな問題です。
穏やかな環境と平和な世界を望んでいても、現実から目を背けることはできません。
ですが、生きてゆくことから逃げるわけにはいきません。
ではどうすればいいのでしょうか?
一所懸命考える勇気、現実に目をむける勇気、ではないでしょうか。
災害がご自分の生活の場所でおきたら、ご自分の生活が平和でなくなったら、
ご自分の身内がいじめにあったら………
目を背けず一緒に考えましょう。
合掌
関東が梅雨入りしました。草木にとってはお待ちかねの、
そして我々にとっては鬱陶しい季節が今年もやってきました。
これから夏に向かって、お寺の境内もどんどん緑が深くなっていきます。
曹洞宗本山の永平寺は、
冬の寒さが厳しい雪深いところです。
同じ千葉県でも南房総の先端は、
南国を思わせるような温かさがあります。
ここ、林祥寺は里山の素朴さと自然豊かなお寺です。
暑かったり、少し寒かったり、体調を崩しがちなこの季節です。
鬱陶しい季節ではありますが、豊かな自然にとっては
とても必要な季節です。
これから、暑い夏に向かって体調を整えながら、
緑深く染まってゆくこの季節をどうぞ楽しみながらお過ごしください。
合掌
寒い季節がようやく終わり、あたたかな陽ざしのそそぐ毎日になりました。
とは言え朝晩は、まだまだ冷え込む今日この頃です。
そんな中、先日樹木墓地のご納骨がありました。
お参りの際に、皆様がそれぞれご自分の思いを告げられていました。
特に奥様が本当に心の底から、故人様に対する感謝の気持ちを語られ、
回りにいた私たちも思わずもらい泣きをしてしまいました。
故人様にお会いしたことはありませんが、
お人柄が偲ばれる奥様のお気持ちでした。
色々なご供養の形があると思いますが、本当にすばらしいご納骨でした。
ご供養することで一番大事なことは"気持ち"です。
もし、何か不安をかかえている方がいらしたら、
どうぞお寺においでください。
きっと、不安が和らぎます。
ご一緒に考えましょう。
林祥寺住職 合掌
新しい年が明けて早、ひと月たちました。
もう2月です。2月と言えば2月3日の節分ですね。
と、その前に2月4日は立春です。
立春は旧暦のお正月です。
つまり2月3日の節分は旧暦の大晦日です。
節分の行事は第42代文武天皇の頃に中国から伝わったとされています。
宮中の行事でしたがそれが庶民に伝わったようです。
新年が幸多き年になるように、豆を撒いて大晦日に邪気を祓います。
お正月がもう一度きたつもりで、幸多き年になりますように
みなさんで豆を撒いてはいかがでしょうか。
暖かい春もそこまで来ています。
どうぞ、皆様にとって幸多い一年でありますように。 合掌
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
毎日、寒い寒いといいながら、今年も早、十日余りが過ぎました。
「寒い」という愚痴も健康であればこそ言えるのだと思います。
一日が終わり今日も無事でした、そして次の日も今日も無事でした、
と言える毎日を過ごしていくことができる一年であることを願っています。
今日1月11日は、鏡開きの日です。
鏡開きは一年間の無病息災を願い、
供えられたお餅をお汁粉やお雑煮などでいただきます。
元々、武家の風習であったため切腹を連想させる、
包丁などで「切る」ことを嫌い「開く」という言葉の鏡開きとなりました。
林祥寺は三代将軍徳川家光公の御朱印寺です。その徳川家光公が
4月20日(旧暦)に亡くなったため、古くは1月20日(旧暦)に
行われていた鏡開きは20日を忌日として避け、1月11日になりました。
寒さに負けずに林祥寺で座禅や写経はいかがですか、
今年一年の皆様のご健康をお祈りいたします。 合掌