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世界規模

2021年8月2日

新型コロナウイルス感染拡大の最中、世界205の国と地域から、
アスリートや関係者を迎えて、東京オリンピックが開催されています。
感染症の専門家は、「オリンピックの競技によっては観客が密になっている」と、
オーバーシュート(感染爆発)に強い危機感を表しています。
それに対し政治家は、「人流は減っている、ワクチン接種に注力する」と、
あくまで強気の意見です。
しかし、現実には東京都の一日あたりの感染者が4,000人を超えました。
現実の状況を踏まえた政策や方策を実行していただかないと、犠牲になるのは「人の命」です。

アスリートの方々のオリンピックに向かって懸命に努力してきた姿や、
戦いぶりを見ているとTV画面に向かって夢中になって応援してしまいます。
ですが、無観客で行われている室内競技に比べ室外の競技では、
沿道での観戦がかなり密になっているようです。
また、緊急事態宣言が発令されました。応援する側も自重が必要ではないでしょうか。

コロナ禍とオリンピックで見落としがちですが、
日本の猛暑、ヨーロッパや中国の大雨、アメリカ西海岸の山火事と、
異常気象が続いています。海水温の上昇で台風も多く発生しそうです。

オリンピックは世界規模です。人の心も夢中にさせます。
人の命のかかった異常気象やコロナ禍についても、
世界規模での取り組みが必要です。
オリンピック、パラリンピックとコロナが結びつかないよう、
無事閉幕することを祈るばかりです。

もうすぐお盆です。コロナ感染に気を付けてお墓参りをして、
ご先祖様をお迎えください。          合掌
        

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