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こころ静かに

2015年5月14日

新緑が鮮やかで、薫風心地よい季節になりました。

さあやるぞ!と改めて気合を入れてみても、あまりいつもと変わらない。

なんて思い、やる気が薄れてしまいがちです。

それでも、仕事や子育て、介護等目の前のやらなければならないことの目白押しです。

あれもこれもとやらなければ、こんなにがんばっているのに何で、どうして!

イライラと、ストレスがたまるばかり。

これでは、体に良い訳がありません。

全ての考え方を、少し角度を変えて考えてみる。

というより考えを止める。

行き詰まった時、お寺へ、お墓へ行って見てください。

静かに手を合わせ、座禅や写経、ご先祖様に語りかけてください。

あれこれ考えを止めると、不思議と道が見えてまいります。

どうにもならないと思っているのは、自分の頭の中だけです。

その邪念を捨てて、勇気を出して一歩踏み出して下さい。

格好や体裁なんてどうでもいいではありませんか!

自分を生み育ててくれた父母、祖父母、命をくださったご先祖様に感謝し、

正直に生きていけば良い。ただそれだけです。     合掌

 

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桜がおしえてくれること

2015年4月1日

今年の桜もとても見事です。

毎年、毎年、時が来ると花を咲かせ春を告げ、

人々を癒してくれます。

桜よ、今年も有難う。

そう思っている人がどれだけいるでしょう。

私たちは、両親より命を頂き、多くの人々、動物、植物など

自然の恵みを頂き生きています。生かされています。

生まれたときには、多くの方に祝福され、見守られて大人になる。

結婚式では、愛する妻、夫が望むことはできる範囲で

叶えてあげたいと思います。

しかしながら、葬儀となると、今までお世話になったにも関わらず、

遺言や、葬儀なんかしなくてもいい。質素にしなさいと言われると、

その通りに言うことを聞いてしまいます。

普段は親の言うことを聞かない人まで。親とすれば、子供や孫に心配や、

苦労を掛けたくないと言う親心は分かりますが、

子供たちに甘えてもよいかと思います。

むしろ、子供たちも、親から頼りにされていると思うと、

がぜん頑張ったりいたします。

桜は、なにも言いません。綺麗でしょ!凄いでしょ!見事でしょ!何も言わず、咲いては散り、

また咲き静かに散り行く桜のようになりたいが、私は桜ではありません。

人として喜怒哀楽全てを素直に受け止め、出来ないことは、

互いに助け合い、素直に感謝のことばでつながる

絆社会が構築されますよう強く強く祈ります。

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真実の眼

2015年3月2日

ひと雨ごとに春?めいてまいりました。

梅の花も咲き、桜も蕾を膨らませてまいりました。

寒い寒い冬を越して、今年も見事な花が咲き、

多くの人々の心を癒してくれることでしょう。

さて、今回は、「報道の力」を考えてみたいと思います。

先般、「今でしょ」の林先生報じるテレビ番組で、

体に良いとされるオイルのお話がございました。

脳に良いとされるオイルは「えごま油」、心臓には「オリーブオイル」、

肝臓には「ごま油」と報道されました。

体に良いならばと思い、次の日にスーパーへ。

どこのスーパーへ行っても「えごま油」は売り切れでした。

これには驚きました。

最近、子供が「テレビで言ってた」「本に書いてあった」などという言葉をよく耳にします。

テレビやラジオ、新聞、本など、たくさんの情報化社会の中で、

すべてが正しいと思ってしまうのはいかがでしょうか。

それらをすべて、自分の知識のように信じてしまうことは、とても心配でなりません。

「とうちゃんが言ってた」「かあちゃんが言ってた」、じいちゃんが、ばあちゃんが言ってた。

という言葉をあまり聞かなくなったことが、とてもさみしい気がするのは私だけでしょうか?

家の人の言った言葉は、「家風」です。

お釈迦様は、「真実の眼を開きなさい」とおっしゃいました。

様々な情報は、参考にして頂き、身近な真実、自分の体験。

一番身近な存在である家族、先祖の言葉に耳を傾けていただける心を養ってもらいたいと思います。

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新しいタイプのお墓ができました

2015年2月17日

ようやく、春の便りが聞こえて参りました。

とは言え、寒い毎日でございます。

東北では物凄い豪雪!春よこい!早くこい!というところでしょうか?

さて、前回、墓じまいのお話を致しましたが、

自分の代で先祖代々受け継がれた家がなくなってしまう!とお悩みの皆様に、

朗報です。皆様のご要望から生まれた新しいタイプのお墓ができました。

現在あるお墓を、永代供養墓に移せば大丈夫です。

お寺が責任をもってご供養致します。

永代供養墓には、墓誌(故人様の俗名、戒名を記入した石の板)に刻まれ

お墓と同様に永代に渡りお名前を残せます。

墓じまい、ゼロ葬等と言われている時代だからこそ、

今一度自分の原点である、ご先祖様を省みて感謝の誠を捧げましょう。

戦国の世を生き、江戸、明治、大正、昭和、平成と

守り続けてきた我が先祖に心から合掌。

 

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お墓は心のよりどころです

2015年2月2日

最近、「墓じまい」などという言葉を耳にいたします。
お墓の面倒を見る人がいないから、お墓を処分してしまう。
とてもさみしいことです。

 

今迄続いてきた、家が無くなってしまう。自分の代で!
諸般の事情により仕方がないのかもしれませんが、とてもさみしいことです。
「お家存続」の危機です!一大事です!!

 

天皇家や王族、戦国の武将などは、争いが起こるほど、跡継ぎ世継ぎに執着していたにもかかわらず、現代では、結婚をしない、子供はいらない、家もいらない、などというかんがえがあるようです。

 

「一国一城の主」はもう死語なのでしょうか?
その考えの根底に「めんどくさい」という思いがあるようです。

 

少子化問題の延長線上に、人類滅亡があります。
国民が減少していく、納税者がいない、この国はどこに向かっていくのか?
心配です。

 

皆さんの原点を今こそ、思い出して下さい!
父、母、祖父母、双祖父母、先祖代々が命のバトンを繋いで来てくれたことを思い出して下さい。
今よりもっと厳しい時代を生き抜いて来てくれたからこそ、今私たちは生きています。
その事に素直に感謝して頂きたいと願います。

 

私にも貴方にも、愛する家族、友人、知人、縁者、これから出会う人々がいます。
すべての人に大切な人がいるという認識があれば、戦争やいじめもなくなります。
お墓、自分の最後のよりどころであり、感謝の気持ちを具現化したものです。

 

ありがとうの感謝の気持ちを、どうか忘れないで下さい。

 

合掌

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